メダカすくいとは
金魚すくいを知らない人はいないかと思いますが、そのメダカバージョンがメダカすくいです。
空前のメダカブームにより、メダカ屋さんも急激に増えてきました。
今まで金魚優勢だった祭りイベントにメダカが台頭してくるのも当然の流れでしょう。
メダカの増え方は半端ないもんね。
一たびオスメスペアを飼い、卵をとれば、気温の上昇とともにあれよあれよと稚魚が孵り、あっという間に百も千も越えるのがメダカです。
特定の品種のメダカを増やしたい場合はペアで飼育するかと思いますが、最初はメダカの種類などに拘らず、色んな種類の混ざったミックスを飼う人の方が多いのではないでしょうか。
また、メダカは鑑賞だけでなく、いろんな掛け合わせにより新たな品種をこの世に生み出すことが醍醐味ですので、異品種の交配という楽しみに憑りつかれた人々により更にミックスは増えていくわけです。
メダカすくいの歴史
メダカは日本古来の観賞魚であり、その歴史は金魚同様に江戸時代にまで遡ります。
そのころから、ヒメダカ(赤)やシロメダカは愛玩動物として飼育されていました。
梅園魚譜(毛利梅園、1798~1851)
当然、メダカすくいも存在しました。
江戸の浮世絵師、鈴木春信の描いた浮世絵にも、メダカすくいをする若い女が描かれています。
メダカすくいは歴史ある遊びなんだよ。
日本人のメダカを愛でる心が現代に受け継がれて、多彩な色や輝きを持つ品種が生み出されたのね。
うん。
メダカは、観賞魚としてだけではなく、様々な研究にも役立っているんだ。
生物学、水産学、動物学、遺伝学・・・
確か、メダカ愛好家の人からもらった体色変異系統を用いて、遺伝子学の研究が始められたんじゃなかった?
そうなんだよ。
日本人のメダカを愛でる心が、学術界の発展に貢献したともいえるよね。
メダカ愛・・・。
愛ってすごいものを生み出すのね。
もうええわ。
「めだかすくい」どこいったん
メダカすくいのメダカはミックスが主流
メダカすくいに用いられるメダカは、選別もれやミックスが主流です。
お店によって違いはありますが、
安価なシロメダカやヒメダカ、アオメダカ、クロメダカなどの基本形やミックス。
中には普通に飼えばお高い高級魚の選別モレもいたりします。
オロチや幹之、ラメ、楊貴妃などもよく見かけます。
メダカの種類や数の多いメダカ屋さんのイベントに足を運んでみると、運よくいい出逢いがあるかもしれません。
ミックスの可能性
メダカの新種は、要はミックスです。
メダカの改良の基本は、メダカの親が子を産み、その子が子を産み、いわゆる孫の世代まで交配を進め、劣性(潜性)形質を出現させることです。
メダカはとんでもない可能性を秘めているんだよ。
選別モレであっても、時間が経ってから変わった特徴がでることもあるしね。
メダカを累代繁殖する過程で偶然に現れることのある変異個体が、後に一世を風靡する人気種の元となり得ます。
メダカすくいというお遊びがきっかけとなり、メダカ愛好家たちによる「宝探し」に参戦するきっかけとなるやもしれません。
わーい、メダカすくいへ行ってみよう。
メダカすくいの上手なすくい方
メダカは下からすくうんや
メダカは目高なので、底は見えません。
前から後ろから横からすくおうとしても、さっと逃げててしまいます。
なので、底から潜水艦が浮上するかの如く、そっとメダカに忍び寄り、そっとすくい上げましょう。
メダカすくいのポイは破れやすいので、水面と平行に水の抵抗を受けないように動かしましょう。
夏の風物詩、めだかすくい。
癒しのメダカたちが、涼しい夏を運んでくれますよ。
金魚も夏の風物詩だよ。
メダカもいいけど金魚も癒しだよ♪
ダイジョブ。
金魚は金運。
忘れられるわけない。