メダカのケンカ
メダカは本来群れで泳ぐ生き物です。
色んな種類のメダカが仲良く泳ぐ姿を見るとそれだけでほのぼの癒されますよね。
ですが、
メダカもケンカをします。
メダカのケンカの流れ
メダカのケンカは、同じような体型同士、つまり力関係が同等なもの同士で行われることが多いよ。
平行定位(巴型定位)といって、青メダカクンと銀河クンのように、初めは横目で睨み合うように平行に並び、互いに威嚇し合うんだ。
次に、尾の部分で相手の体をバシッと打って攻撃開始だよ。
どうだい!俺様の打撃の速さ!
打たれた方もすかさず同じように尾の部分で反撃するよ。
俺様の打ち返しのキレの良さ!最強!
この打ち合いは2~6回ほど続くよ。
打ち返し
打ち合い
メダカのケンカ-勝者と敗者
たたかいの末、決着がつくと、負けたメダカは物陰や底に逃げていきます。
勝った方はそれでも、追撃します。
おっかけ
つつき
突進
しつような攻撃に、負けたほうは、ヒレを縮めて動きを止めてみせます。
すくんで見せて、負けをアピールするわけですね。
メダカって容赦ないとこあるのよね。
完膚なきまでに打ちのめす。
それが戦いよ。
優位性ははっきりさせとこ。
やだやだ。
注目したいのは、メダカのたたかい行動は、オスに限ったことではないということです。
メスでも小さな幼魚でも、繁殖期でない冬の季節でも、たたかい行動は見られます。
メダカのケンカの原因
オスのメス獲得競争
一番多いのが繁殖期に入ったオス同士でしょう。
強いオスがメスを獲得できるのは、生物界の鉄の掟。
自分の子孫を残すため、邪魔なライバルを蹴散らします。
また、ライバルが多いほどオスの攻撃性は増します。
縄張り行動
本来、野生のメダカに縄張り行動はあまり見られません。
ですが、水槽や睡蓮鉢などの狭い環境の中では、縄張り行動が顕著にでてきます。
広い大自然と比べ、限られた飼育容器の空間では、身を守る場所や休む場所の確保が難しくなるためです。
観賞魚の縄張り争いは、致し方ないといえます。
特に体の大きなメダカが小さなメダカを追い回すことが多いよね。
生物界において弱肉強食は自然のことですが、弱いメダカが追い回され逃げ惑う姿は見たいものではありませんよね。
メダカのケンカやいじめに一番いい対処法
弱いメダカをペアで個別に飼育
大型睡蓮鉢や水槽で色とりどりのメダカを鑑賞するのは、メダカの楽しみ方の醍醐味ですが、追い掛け回されたメダカは水草や石の影に隠れてなかなか姿を見せてくれなくなります。
姿を見せれば、また追い掛け回されるからです。
ならばいっその事、別の容器に入れてみてはいかがでしょう。
一番いい方法は、体格が同じくらいのメスと一緒にペアで入れてあげること。
春から夏の繁殖期は、メダカのオスが一番オラつく季節。
可愛らしいメスと二人きりの環境なら、弱いメダカも悠々と子孫を残してくれるでしょう。
ペアで飼育することで、オスは安心して餌も食べられるし、メスへの求愛もできるようになるよね。
隠れ家の設置
我が家にはそんな飼育スペースはないわ、大きな睡蓮鉢でみんなを仲良く遊泳させたいわ、という場合は、隠れ家を作ってあげましょう。
小さな素焼きの鉢や大き目の石を底に置いたり、ホテイアオイなどの水草を受かべてあげれば、メダカのストレスも軽減されます。
そもそも縄張り行動の原因は、メダカのより所が少ないことです。
メダカが安心して休める場所を作ってあげましょう。
癒しをくれるメダカに、癒しを与えてあげよう。
追い掛け回されているメダカを見つけたら、ペアで隔離してみてください。
あなたのアクアリウムやビオトープに、新たな優しい世界が広がることでしょう。
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