メダカを外で飼育していると、様々な虫や動物がやってきます。
そもそもビオトープとは生物が集まる自然な空間を人間が作り出すものですから、理に適っているともいえますし、ビオトープならではの自然を感じ、ほのぼのもするのですが、メダカを飼育する目的だけで作ったなら、他の生物は邪魔な侵入者となるでしょう。
メダカビオトープの侵入者
トンボ(ヤゴ)
トンボは水中に卵を産みます。
空中から落としたり、お尻を水中につけたりして卵を産むのです。
しかも、汲み置きしたバケツの水ではなく、メダカビオトープを上空から狙ってきます。
トンボは卵から孵った幼虫(ヤゴ)が飢え死にしないように、餌(メダカ)のある場所を選んで産むんだよ。
やだやだ。メダカの冬越し前に水替えしようの記事にヤゴによる稚魚激減のお話でてくるよ。
カエル(おたまじゃくし)
カエルは直接メダカの泳ぐ飼育容器の中に側面から侵入してきます。
これは、メダカを食べるわけではなく、ほとんどが卵を産むためです。(外来種の大きいカエルは食べます。)
カエルの卵はメダカの卵よりも大きく気持ち悪いので、すぐ気づいてお掃除スポイドなどでとればいいのですが、気づかずに卵が孵ってオタマジャクシになっていたら面倒です。
数も多いため、水替えと同時に捨てることもできますが、オタマジャクシは丸くて可愛らしく、メダカと一緒に餌を食べているところなんか目撃してしまうと、駆除するのを躊躇してしまう方もいるでしょう。
よそで産んでよ~
となる前に、親蛙の侵入を防ぎましょう。
虫
蚊や小さな虫も、メダカビオトープに集まります。
もちろんメダカを食べにくるわけではなく、水中に卵を産むためです。
これを除けるのは至難の業ともいえるでしょう。
ボウフラはメダカの餌にもなるから、そう神経質にならなくてもいいけどね。
赤虫なんか餌として売られてるくらいだしね。
キモイけど。
番外編ー水草が目的の虫
メダカビオトープに浮草は鉄板な組み合わせですが、この浮草を餌に虫が集まってきます。
小さなアブラムシやカナブンなど。
これらは、水を糞で汚すか葉を食い散らかすくらいなのでそう心配はないでしょう。
これいい!メダカビオトープのヤゴ除け・虫除け・カエル除け
網戸の網
夏になると網戸を張り替える方も多いかと思います。
ホームセンターに行けば、蚊取り線香や防虫剤に並び、季節商品として安く出回りますよね。
この網戸の網は丈夫で、よれることもなく、自分で好きな大きさにカットできます。
これを飼育容器にかぶせ、洗濯ばさみで留めるだけ。
トンボは卵を産めませんし、細かい虫も虫除けの網ですから、完璧ではありませんが、侵入を防ぎやすいです。
以前は蚊や虫がたくさんきてボウフラも赤虫もたくさんいましたが、網をするようになってからほとんど見なくなりました。
網をいちいち外さなくても、網の上から餌をあげられるとこがいいよね。
ただし、しっかり留めておかないと、開いたところからカエルも虫も侵入します。
網をかぶせて4つの角を洗濯ばさみで網がたるまないように絞って留めるだけでも侵入を防げます。
ただし、メダカが見れなくなるのが難点よね。
簾
夏の風物詩、メダカといえば簾というほど、見た目も風情があります。
そのまま飼育容器の上に直に乗せれば、トンボもカエルも侵入できません。
小さな虫も、大幅に防ぐことができます。
簾は、日よけや雨よけにもなるし、簡単にめくれるとこがいいよね。
見た目も涼し気よね。
私は、虫やカエルが多い場所だけ、飼育容器に網をかけて、飼育容器の周りに足場を作り、高さを作って上から簾をかけています。
直接簾を置くよりも、空気が流れて換気がいいのではないかと思うからです。
軒下のビオトープには卵を産まない
これは、うちの場合ですが、家のテラスの下に置いてある睡蓮鉢には簾もしていませんが、トンボもカエルも卵を産みません。
家から離れた庭では、卵を産みます。
トンボもカエルも、安心して子供が育つ場所を選んでいるのかもしれません。
すなわち、カエルやトンボが卵を産みに来るのは、自然で良いビオトープが形成されているということです。
皆さんの癒しのメダカビオトープに、いろいろな工夫をして侵入者を防いでみてください。
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