サタンの泳ぎに舞を見る-ヒレ長メダカの優美な戯れ

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メダカ
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ヒレ長メダカの魅力

優雅。

その言葉に集約されたであろうヒレ長メダカの魅力。

色鮮やかな熱帯魚や華やかな金魚が人気上位のアクアリウム界において、

ヒレ長メダカは、古風で控えめな日本メダカの立ち位置を一気に押し上げた立役者の一人(一匹)でしょう。

ヒレが長いため、普通体型のメダカよりも泳ぎが緩やか。

ゆったりと、水中を舞うように泳ぐ姿は、見る人をなんとも贅沢な気分にさせてくれます。

大和撫子のような控えめで愛らしい小さなヒレとは違う、ゴージャスなヒレ。

ヒレ長メダカを始めてみた人は、これメダカ?と口をそろえて言うのではないでしょうか。

ヒレ長-サタン

なんともいかつい名前です。

サタンはオロチのヒレ長。(オロチもいかつい)

オロチとは、保護色を持たない真っ黒のメダカで、そのヒレ長がサタンです。

 

めだかとま

メダカは、外敵から身を守るために、周囲の色に合わせて体色を変えるよ。

なので、透明の水槽に入れても、黒のプラスチック容器に入れても、白い睡蓮鉢に入れても、黄色いバケツに入れても黒いまま。

環境を変えても色は変わりません。

色褪せることなく漆黒の美しい黒を見せてくれます。

クッソカッコいい

男性からは、「クッソカッコいい!!!」と称賛を浴びる黒ヒレ長メダカ。

だから名前もいかついサタンなのでしょうか。

水中を優雅に舞う華麗で美しい黒ヒレ長を女性目線で見ると、

漆黒のドレスの裾をたなびかせる貴婦人の艶さえ感じてしまいます。

上見も横見もグッドルッキング

ヒレ長メダカは、水槽で横から鑑賞するのが最上ともいわれます。

めだかとま

メダカは横から見るのが美しいタイプと、上から見るのが美しいタイプがあるよ。

夜桜ブルー

私なんか上見専用よね

めだかとま

夜桜さんは、桜色の頭と夜空色のボディに映える虹色ラメ光沢が美しいからね。

東天紅

私は横見が美しいと言われてるの。

めだかとま

東天紅さんは、光体型だし、スタイルがいいもんね。

サタン

フフフ

めだかとま

サタンおくろ様はどちらも素敵です。

めだかとま

白い睡蓮鉢に黒が映えてとっても素敵。

 

睡蓮鉢の中で優雅に泳ぐヒレ長サタン。

ヒレが長いので、鉢のなかのレイアウトは少なめにした方がいいでしょう。

屋外でメダカを飼うことのできるビオトープは、藻が生えやすく、ヒレに纏わりついたりしやすいのです。

また、石や流木なども多すぎるとヒレを傷つける原因になりやすいので、注意したいところです。

 

成長とともに伸びるヒレ

ヒレ長メダカのヒレは、成長とともに全体的に伸びていきます。

繁殖期を迎えたオスのヒレなどは、見事です。

ですが、このヒレはメダカにとっては長すぎると重いんですね。

泳ぎもゆったりなるのは、そのせいかもしれません。

伸びすぎると可哀そうというメダカ屋さんもいました。

商魂の強い方は、ヒレを切るんだとか。

ヒレが長すぎると無精卵が多くなるから。

めだかとま

メダカのオスの背びれや尻ビレは交尾の際にメスを抱きかかえたり、卵に精子をかける(有精卵になる)ため、メスよりも大きいんだよ

魚は痛点がないと言いますが、自分にはできそうもありません。

イエローテイル

サタンのヒレは黄色がかっていて、全身の黒がヒレのしなやかさを引き立てます。

めだかとま

黒と黄色の組み合わせは、色の組み合わせの中でも1番注意を引く(目立つ)色なんだ。

メダカと呼ぶには華やかすぎるヒレ長メダカ。

特にサタンは、妖美な姿で人を魅了し続けるでしょう。

 

人は、サタンの泳ぎに舞を見ます。

サタンの優雅な泳ぎは、あくせくせずに穏やかにゆったりと生きることの幸せを魅せてくれているかのようです。

見る人に憧れさえ抱かせる魔力。

サタンと呼ばれるのも頷ける気がします。

 

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